豊橋平安寮の求人・採用情報

豊橋平安寮で働こうと思ったきっかけを教えてください。

児童養護施設で働きたいと思っており、就職するにあたって、施設の見学にいったりなど、様々な施設の情報収集を行いました。

豊橋平安寮へ見学にいった時に、職員と子供達が一緒に、映画を見たりゲームをしていました。

その時に、褒めるだけでなく、誤ったことをしている時にはしっかりと叱るといった場面を見て、職員と子供達との間に「家族としての絆」を垣間見ました。

上記から、豊橋平安寮はメリハリのある支援を目指す児童養護施設だとわかり、自分もここで働きたいと強く思ったのが最大のきっかけです。

働き始めて失敗など様々な経験をされてきたと思いますが、これまでを振り返ってどんな思いを持ちますか？

豊橋平安寮は「本体施設（定員70名）」と、一軒家（各定員6名）を借り、小規模な単位で集団生活をする「分園型小規模グループケア（各定員6名）」の２つの生活支援を行なっています。本体施設を見学したので、そちらで働くものだと勝手に思っていましたが、実際に配属されたのは分園型小規模グループケアでした。

小規模施設では担当１名が専任となることもあり、不安・心配な気持ち一杯で仕事をスタートしたのは今でも覚えています。

ですが、専任とは言うものの一軒家を隣同士で借りており、横の家には先輩もいるため、何か困ったことがあれば、相談できる状況となっています。

みなさんとても優しく、嫌な顔一つせず、自分ごととして一緒に対応してくれるため、先輩方へは、本当に感謝の気持ちで一杯です。そして、自分もそんな先輩になれるように頑張りたいと思っています。

さらに、困った時には、施設本体に電話をかければ、緊急で駆けつけてくれたりと、フォロー体制は充実しているため、安心して働ける環境を用意してくれています。

仕事をしていて、どんな時に大変だと感じますか？

人対人の仕事なので、様々な感情がめぐったり、身体的疲れを感じる時はもちろんありますが、自分が心からやりたいと思って就いた仕事なので、大変だと感じたことはありません。

挙げるとすれば、全てが初体験のことばかりで、不安な気持ちになりやすい１年目をいかに乗り越えるかだと思います。

私の場合は、子供達と信頼関係を築けるかがとても不安でした。

豊橋平安寮は先輩に気軽に相談できるため、主体的に不安や問題を解決したいとの意欲があれば、多くの経験やノウハウを持っている先輩方から、ヒントやアドバイスが貰える恵まれた環境にあります。

なので、一歩踏み出す勇気さえあれば、自分が感じている不安や問題などは、先輩などの知恵をお借りしながら、解決できることばかりです。

私自身も、それを理解した時にとても心が軽くなりました。

日々試行錯誤しながらではありますが、子供達に対してより良い支援ができないか常に意識しながら現在も取り組んでいます。

どのようにして子供達と関係性を築いていきましたか？

普段の生活の中で信頼関係を築いていくことは当然ですが、子供達と距離を縮めるまでに時間がどうしてもかかります。

平安寮では、野球、卓球など寮内で部活動も積極的に行なっており、経験者だったこともあり、私はソフトボール部の担当をしています。

１年目から担当でき、子供達と多くの時間を一緒に過ごせたことで、子供達との距離を一気に縮められました。

部活動は、子供達との重要なコミュニケーションツールとなっており、私だけでなく、他の若手職員にとっても、欠かせない大きな存在になっています。

また、信頼関係構築だけでなく、「辛いことを乗り越える大切さ」「相手のことを想った行動がとれる人間」としての成長を意識して部活指導に当たっています。

豊橋市福祉事業会さんのような大きな組織ではないため、児童養護施設以外も経験するなど、知見を広めたりといったスキルアップをご提供することはできません。

その分、当寮は児童養護施設の業務だけに専念できるため、児童養護の仕事をとことん突き詰めたい人には、やり甲斐のある職場となるはずです。

また、最低限守らなければいけない事項はありますが、基本的には職員が自分なりの意図や意思を持った行動を尊重しています。

しつけ、マナー、食から始まり、趣味やスポーツなど、これまで経験してきたことは一人一人異なります。

なぜなら、いつの時代も杓子定規な対応ではなく、自分の言葉や行動で指し示すことが、子供の心を突き動かすとの想いを持っているからです。

自由度が高い分、職員にかかる責任は重くなりますが、それを楽しいと思える方なら、子供と供に、自分自身も大きく成長できる環境となっています。

特に分園型小規模グループケアは職員一人で対応することもあり、しっかりフォロー体制を整えないと、孤立した気持ちを抱いてしまう可能性が高いです。

だからこそ、職員との情報共有にはとても気をつかっています。

具体的には、現場職員はフロア長に、そしてフロア長は寮長の私に情報が展開されるよう日々コミュニケーションをとっています。

また、本人がフロア長に直接コミュニケーションをとれない場合であっても、相談された職員がフロア長に情報共有する体制を構築しています。

これにより、不安や悩みを抱えている職員が持つ課題の把握だけでなく、解決に至るまで、組織として責任を持って対応できていると自負しています。

「子供達はチームで育てる」をベースに仕事に取り組んでいます。

そのため、困った時に、質問や相談があれば、職員皆が自分事としてアドバイスするなど、職員同士がお互いを尊重しながら仕事にあたっています。

ただし、仕事中のコミュニケーションだと、職員同士の情報交換する時間はごく限られてしまいます。

そこで、時間を割いてじっくりとお互いの考え方や意見の共有する機会として、飲みニケーションを定期的に実施しています。コロナ後は、感染リスク等を考慮しあまり開催できていない状況ではありますが、コロナ前は月1回ほど開催するように心がけていました。

仕事じゃない場所だからこそ、色々な話が聞けることが多いと、職員からも好評です。

今後も、職員同士がコミュニケーションを深める絶好の場として、定期的に開催していきたいと考えています。

個性豊かな人には、とても合っているはずです。

個性とは、特技でも趣味でも何であっても構いません。

個性を求めるのは、教科書で学んだ内容ではなく、培ってきた多数の経験値があるからこそ教えられる「活きた知識やノウハウ」として還元できること、様々な特技を持った職員の存在により、生きていく上での引き出しを増やせること、が子供の成長に大きく寄与すると考えているからです。

私の場合だと工作（DIY）が得意で、子供達の部屋や階段など建物のちょっとした補修は自分で行なっており、必ず子供達も一緒に巻き込んでいます。

例えば、踊り場に柵をつける際には「設置する理由から安全確保の大事さ」や、どの程度の間隔で製作すれば幼児でも転落防止に繋がるかなど、「製作することで気づける相手を思いやる大切さ」といった事を教えられます。

つまり、自分が持つ特技や趣味を活かし、一緒に手を動かしたり、汗を流したりするからこそ、子供達の心に自然と届きます。

そして、心に自然と届くからこそ、子供達自身で何かを感じ、自分の頭で考える癖が身につく。

この一連の流れから、子供が社会に出てから立派に生きていく人間への育みに大きな貢献をしていると、今までの指導経験から確信しています。

これまで培ってきた経験などを、自分の言葉や行動で伝承する中で、子供達の成長を見届ける児童支援を魅力だと感じる方と、一緒にお仕事できる日を楽しみにしています。